熊本市内には、約800箇所の遺跡があり、年間約20〜30箇所の地点で発掘調査を行っています。その成果を見ることができる場所・施設を紹介します。
■遺跡・史跡を直接見学できる場所
◆塚原古墳群(城南町塚原) 【国史跡】
約1500年前(古墳時代)の古墳が、現在までに約200基見つかっている、県内最大の古墳群です。古墳群は公園整備され、四季の花々や天文台などもあり、憩いの場としても利用されています。
※場所・交通手段については、熊本市観光ガイドをご覧ください。
◆池辺寺跡(池上町平) 【国史跡】
金峰山山系の中腹に築かれた、奈良時代に創建されたと伝えられている山岳寺院です。広大な寺域を誇り、全国でも例を見ない100基の石塔を持つなど、かつての繁栄を今でも垣間見ることができます。また、竜にまつわる伝説や、古より伝えられた寺宝など、数々の魅力に彩られた寺院跡です。
◆御領貝塚(城南町東阿高) 【国史跡】
九州を代表する貝塚。今から約3000年前(縄文時代後期)のもので、その貝塚の規模は、西日本で最大級です。現在でもおびただしい量の貝殻を見ることができます。また、すぐ近くには阿高・黒橋貝塚【国史跡】もあります。
◆川尻船着場跡・米蔵跡(川尻町) 【国史跡】
港町として発展してきた町、川尻。その加勢川岸に残る船着場跡は、水運による物資の荷揚げ場として、江戸時代に整備されました。矢部・御船などから集められた米は、隣接する米蔵に集積された後、大阪などに運ばれました。船着場と米蔵があわせて残る貴重な遺跡として、平成22年に新たに国史跡に指定されました。
■遺跡から出土したものを見学できる施設
◆熊本市立熊本博物館
熊本城三ノ丸にある総合博物館。県内の遺跡から出土した各時代の土器・石器が展示されています。
◆塚原歴史民俗資料館(城南町塚原)
塚原古墳群に隣接した場所にあります。復元された竪穴住居や、旧城南町出土の、旧石器時代から古代までの貴重な遺物を展示しています
◆熊本市田原坂西南戦争資料館(植木町豊岡)
日本最後の内戦である西南戦争の最大の激戦地・田原坂にある資料館。西南戦争当時の武器や軍服、銃弾などの展示があります。
◆熊本市蓮台寺文化財資料室(蓮台寺5丁目)
市内の遺跡を発掘調査して出てきた土器等の整理作業を行う施設。また、展示室も設けています。
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